はりきゅうで呼吸が楽になる

呼吸が浅い原因は筋肉のコリ
呼吸がし辛い不安を解消
コロナ後遺症の一つに呼吸がし辛い症状がありますが、元々別の原因で呼吸が浅くなっている状態の上にコロナ症状がきっかけでさらに悪化したという事もある様です。
当院では問診時に「呼吸が浅く感じないですか?」と聞きますが、来院者の5割以上の方が「浅く感じる」と答えられます。
呼吸が浅くなると肺や自律神経など、目に見えない部分に原因があるのではないかと考えて不安感が増してしまいますが、意外に簡単な仕組みで呼吸が楽になる事が多いです。
筋肉を弛めれば呼吸が楽になる
腰痛や肩こりなど痛みや凝りを感じる時は、筋肉が硬くなっている状態です。
人は身体の仕組み上、どこかの部分の筋肉が硬くなると前屈み・猫背・巻き肩の姿勢になってしまいます。この時に体の姿勢を支えるのが背中になるのです。
背中の筋肉は肺の裏側にある筋肉で背中の筋肉が硬くなると、肺が膨らもうとしても圧迫して膨らむことが出来ない状態を生んでしまいます。
この状態になると息を吸っても肺が膨らまず、呼吸が浅くなってしまうのです。
呼吸が浅く感じる方の多くはこの仕組みが原因と考えられます。
ですので、「肺や自律神経が原因では?」と不安を募らす前に、背中の筋肉を弛める事をお勧めします。
背中を弛めるストレッチ
その背中を緩める方法として「体操」があります。
図のようなストレッチで、ヨガでアップドッグと言われる姿勢です。
肺の膨らみを制限する筋肉は背中にある脊柱起立筋という筋肉で、この脊柱起立筋を伸ばす事が大切です。
背中を曲げるようする事で、脊柱起立筋にストレッチをかける事ができて弛めることに繋がっていくのです。
ヨガでは呼吸を合わすのですが、今回は呼吸が浅く感じる方向けなので無理に長い呼吸をする必要はないです。また無理に伸ばすのも逆に筋肉が硬くなってしまうので、普通の呼吸しながらで気持ちよく感じるところまで伸ばして、15秒そのままで止めるのを3回行ってください。
これを続けることで徐々に筋肉が弛んでいって呼吸が楽になっていきます。
はりきゅうで呼吸がラクラク
このストレッチをしても中々呼吸が楽にならない方や、短期で呼吸を楽にしたい方には「はりきゅう」がお勧めです。
呼吸が浅くなっているのを感じるほどまでなっていると、筋肉が慢性的に硬くなっている状態が考えられます。慢性的に硬くなった筋肉は深い部分が硬くなっているので、ストレッチやマッサージをしてもすぐにはほぐれないのです。
その点、「はりきゅう」は深い硬い部分をダイレクトに刺激できるので、より早く筋肉を弛めていけるのです。
呼吸は毎日行うもので、5分止まったら命の危険を伴うほど大事なものです。健康で元気に過ごすためにも呼吸が楽になる状態を作ることはとても大切な事です。