妊娠中の冷えを改善して、浮腫み知らずの安産体質へ

- update更新日 : 2022年04月27日
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妊婦

女性はなぜホルモンバランスの影響を受けるのか?

女性は男性と違い子供をお腹に宿して出産する事が出来ます。10ヵ月の間で米粒より小さい僅か1mmの受精卵を約3000gの大きさまで育てあげ、出産という大業を行う事が出来るのはホルモンにより体内環境を変化させる事が出来るからです。

ホルモン量の変化妊娠中のホルモン量の変化(ムーニーから引用)

私たちは妊娠してから出産までの変化を当たり前の様に思っていますが、見た目の変化同様それに対応すべく体内の変化は別人と言ってもいいくらいの変化を起こしています。10ヵ月の期間でそれだけの変化を起こす事が出来るのはホルモンのおかげなのです。

妊娠出産が出来る女性にとってホルモンの働きはとても重要です。ですが、それだけにホルモンバランスの影響が及ぼす体への変化は大きいものなのです。

妊娠すると血液が1.4倍必要!!

血流量の変化    妊娠中の血液量の変化(ムーニーから引用)

成人女性の血液量が約4000㎖ですが、これが妊娠すると1.4倍の約5500㎖が必要となってきます。赤血球に関しても1.2倍の量が必要となります。そんな中、妊娠中の鉄分は母体より胎児優先で送られるので妊娠中貧血が起こるのもこの様な事からなのです。

妊娠中は血液量が増えなければならないですし、血中の鉄分は胎児優先で送られるなど、母体を不安定にさせる要素が幾つもあります。その症状の一つとして『冷え』があり浮腫みの原因となるのです。

妊娠中の冷えにも効果的な鍼灸療法

冷えを起こす原因は血液の量×血液循環の値が低くなった時です。また血圧によっても大きく変わってきます。
血圧が高い時は体が興奮状態で脳や内臓・筋肉など重要な部分に血液を優先的に送ります。その結果、末端の部分に血液が回らなくなり冷え症状を引き起こしてしまうのです。

血圧      妊娠中の血圧変化(ムーニーより引用)

手や足の指先など末端部分への血流を良くして冷えを改善するには、体をリラックスした状態にさせなければなりません。その為に重要なのが自律神経の安定化です。更には妊娠中に重要とされるエストロゲンやプロゲステロンなどのホルモン分泌も自律神経が司っているのです。

自律神経を安定した状態にする事が妊娠中に重要とされる血液・ホルモンの流れをスムーズなものにし、内臓機能の安定にもつながります。その様な安定した体内環境を作る事で、冷え症知らずの状態を作る事が出来るのです。

ツボを使って気の流れを良くする鍼灸療法ですが、体に変化を起こす効果的な部分として自律神経を安定させると言われています。鍼灸を受けて睡眠の質が変わったり、胃腸の調子が良くなるなど間接的に症状改善に繋がるのは自律神経を安定させる事に繋がっているからだと思います。

鍼灸は妊娠中もリスクなく受けれる自然な療法ですし、冷えの根本的原因である自律神経を整えるのに効果的な療法の一つです。