多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断された方への鍼灸治療とは!?(1)

- update更新日 : 2022年04月27日
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笑顔の妊婦さん

多嚢胞性卵巣症候群に対する整体はり治療

不妊の原因の一つに多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)があります。
この多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を診断されてショックを受けたり涙を流された方も多くいらっしゃると思いますが、診断されたからといって、『多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)=不妊』という事ではありません。
(以下PCOSと省略させて頂きます)

このブログを読んでくださる方はPCOSについてどの様なものか把握されていると思われるので、PCOSについての詳細は省略させて頂き、鍼灸治療でPCOSと診断された方に対してどのようなサポートができるのかを書かせて頂いきます。

PCOSが不妊に繋がる一番の原因が排卵障害です。その排卵障害の原因には、

  • 卵胞全てが育ってしまう
  • 卵胞膜が硬くなって卵子が出て来れない
  • 男性ホルモンが多くなる
  • AMH値が高くい
  • 血糖値が高い

などがあります。
これらの原因に対して、当院が行う鍼灸整体は大きく3つの効果を目的として行っていきます。

  1. 血流を良くして、体温を上げる
  2. 歪みを整えて筋肉の緊張を緩める(子宮や卵巣などの臓器も筋肉で出来ている)
  3. 自律神経を整える事で、間接的にホルモンバランスを整えていく

血流を良くして、体温を上げる】

不妊で悩まれている方で基礎体温のグラフが乱れている方もいらっしゃると思います。高温期の体温が低いので体を温めるために温活といってよもぎ蒸しをされる方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。そのよもぎ蒸しなど、外側から温める事で体が温かくなって体質が変わる方もいらっしゃいますが、体に筋肉の緊張や凝りがあると血管を圧迫して血流が悪くなり、冷え体質が中々変わらない方もいらっしゃいます。

その様な冷え体質の方は、不妊のお悩みと共に頭痛・むくみ・肩こりなどの症状が同時に見られる方が多いです。
当院では、その筋緊張や筋肉の凝りを根本から改善していき、血管の圧迫などを取り除いて血流を良くして行きます。

この話をいつも患者さんに対して、川に例えてお話させて頂いてます。
血管が圧迫を受けているのは、川に堰(せき)が出来て水の流れを止めている状態です。堰がある状態でいくら水流の勢いを上げても堰が邪魔して流れは良くなりません。体も一緒で血管が圧迫を受けている状態でいくら、温めて血流を良くしても一時的なものでしかありません。

妊娠は一発勝負ではありません、時間をかけて体質を変えた先に妊娠しやすい状態を作れます。体温を上げる事、基礎体温の安定を図るには、根本的な部分から改善して行かなければなりません。
体に冷えがある方は、何十年と冷え性の症状があり、その状態が当たり前のように過ごされています。その様な方も体の血流を良くして、体が温まると今まで気になっていた症状がいつの間にか無くなっていたりします。

その為には、筋緊張や筋肉の凝りを緩めていく必要があり、原因である根本をしっかりと改善する事が重要になります。

その筋緊張や筋肉の凝りの根本的改善は❷の『歪みを整えて筋肉の緊張を緩める(子宮や卵巣などの臓器も筋肉で出来ている)』で説明させて頂きます。

続く…