逆子に対する鍼灸アプローチ

逆子治療

逆子の原因

逆子の原因として考えられるものには「前置胎盤」や「子宮筋腫」など子宮臓器事態の変異によるものがありますが、多くの逆子は原因不明と言われています。

ですが子宮の中で育つ胎児ですので、子宮環境との関係性は深いです。ホルモンバランスや自律神経の乱れがあると子宮への血流が悪くなったり、筋肉で出来ている子宮の筋肉硬直に繋がったりします。その様な影響で硬くなった子宮の中に居る胎児がスムーズに体動出来なくなり、逆子状態になってしまうと私は思います。

その様な事を考えると「冷え」や「ストレス」などホルモンバランスや自律神経の乱れに繋がるので、逆子の原因として考えらえれる一つの要因な気がします。

ただ、胎児は30週頃まで母体の中をクルクル回っているので、診察時に逆子と診断される事も多く30%~50%の方が一度は逆子と診断される様です。ですので逆子と診断されてもすぐすぐ不安になる必要はありません。

逆子に対する鍼灸や治療を行う目安としては『逆子と診断されてから10日経っても変化ない状態』や『30週になっても逆子状態』という状況の時に行えば良いという事です。

逆子のリスク

逆子だからと言って胎児の成長や母体に悪影響を起こすといった心配はありませんが、破水してしまった場合に羊水量が急激に減少する危険性があります。羊水が減ると胎児が呼吸できなくなりとても危険な状態になってしまいます。
逆子は難産や帝王切開といったリスクを伴う部分がよく言われますが、破水した時の危険性もあるので安心して妊娠期を過ごすためにも改善しておいた方が良いものです。

一般的逆子の改善方法

妊娠中期までの時期は約30~50%程度の方が「逆子」と診断されますが、妊娠後期の37週になると3~5%まで下がるので、逆子と診断されても多くの方が自然に逆子が治る状態になれます。

グラフ

ただ28週目で逆子と診断された方の10人に1人は出産目前の37週になっても逆子が治っていないと考えたら、他人事として安心できる事でもない数字になります。

改善方法の一つに外回転術があり産婦人科などで受けられる方法があります。保険適用で費用は1回1万円ほどですが、病院によっては同時に入院するところもあり、入院費も含めると4万円ほどの費用になる様です。
この外回転術は全ての方が受けれるものでなく、リスクがゼロというわけでもないので産婦人科の医師に相談しながらの進めた方が良いですね。

逆子に対しての鍼灸施術

母子共に負担の少ない鍼灸施術

逆子に対しての鍼灸施術を受けるタイミングは逆子の原因でも書いていますが『逆子と診断されてから10日経っても変化ない状態』や『30週になっても逆子状態』のタイミングです。

逆子に対して鍼灸治療となるとお灸を使う事が多いですが当院では鍼を使って施術致します。施術後はそのまま帰って頂き普通に生活を送って頂いて大丈夫です。

自律神経の安定が逆子の改善に繋がる

逆子に対して鍼灸施術のメカニズムですが、鍼灸の最も得意とする分野が自律神経を整える部分です。自律神経はリラックス状態と興奮状態のバランスを取るスイッチの様なものです。寝る時など身体をリラックスさせたい時に「副交感神経」のスイッチを入れて、運動など身体を動かす時に興奮状態の「交感神経」のスイッチを入れるものです。

自律神経が乱れているとこのスイッチをうまくコントロール出来ず、寝たい時に興奮する「交感神経」のスイッチが入ってしまったりするのです。
血管も自律神経でコントロールされていて、子宮への血流量はリラックスした時に多くなり、興奮状態で「交感神経」のスイッチが入っている時は、血流が悪くなってしまうのです。

この自律神経はストレスなどの影響を大きく受けるので、その様な原因で子宮への血流が悪くなり結果的に栄養不足で働きが悪くなった子宮は機能が落ちて自力で逆子を改善出来ない状態になってしまうのです。

その様なことから婦人科系のツボに鍼灸施術を施す事で子宮への血流が良くなり、逆子改善に繋がる体質を作る事が出来るのです。

最後になりますが、子宮など生殖器(内臓)への血流が安定した状態(体調)であれば、逆子だけでなく流産予防や安産、妊娠期の母体安定にも繋がります。そういった意味では、妊娠期のどの時期でも鍼灸を受けて自律神経を整えておくことは、安産に向けてサポートを出来る大きな役割を持っていると私は思います。