妊活セルフケア(お灸編)~妊娠までの道part3~

妊活になぜお灸!?
不妊に繋がる『陽虚体質』とは!?
なかなか妊娠できない方は鍼灸で『陽虚(ようきょ)体質』と言って、体を温めるのに重要な”気”『陽気』が不足している方が多いです。(逆に体を冷やす気を『陰気』と言って、発熱した時などに熱を下げるために働く気です)
体を温める『陽気』が不足すると、
- 寒いのが苦手
- 汗をかきにくい
- 手足が冷えやすい
- 体温が低い
- 軟便が多い
などの状態になり、更に『陽気』が不足した状態になると
- 疲れやすい
- 頑張れない
- 午前中は元気だけど午後は元気が無くなる
- すぐ眠くなる
- 寝付にくく、目覚めが悪い
などの状態になってしまします。
体にとって『陽気』とはエネルギーであって、少ないと元気がない状態になってしまいます。
体の陽気を増やすのにお灸が効果的!!
体に陽気が多い状態になると、体が軽くなり元気が出て日常生活を送りやすくなります。この様な身体状態になる事で、妊娠しやすくなっていきます。
その陽気を増やすのにお灸がとても効果的です。
体の中には陽気が流れる川(経絡)が有り、その川(経絡)のいたる所に陽気を注入しやすいポイントがあります。それが「ツボ」です。
ツボとは刺激を感じやすい部位であり、ツボにお灸をする事でより効果的に陽気を高める事が出来るのです。
その中で特に不妊お灸としてお勧めなのが「関元」と「三陰交」というツボです。
- 関元…おへそから指4本分下がった所にあるツボ
- 三陰交…内くるぶしから指4本分上がった所にあるツボ
(※目安としては、指先で軽く押さえた時ポコッと凹む部分です)
妊娠力アップに重要な気の流れる2大川(経絡)、「肝経」「腎経」という名前の川(経絡)があり、この2つの川(経絡)が交わるのが「関元」と「三陰交」というツボなのです。
鍼灸では、「肝経」と「腎経」2つの川を流れる陽気の量を増やす事で体質が変わり、妊娠に繋がりやすい状態へと変わっていくというものです。
マイセルフお灸法!!
お灸のやり方
お灸は薬局などに「せんねん灸」が売っており誰でも簡単に購入出来ます。選ぶのは一番熱くない「ソフトきゅう」
これを先ほど紹介したツボ「関元」と「三陰交」に1日3つして下さい。
(※写真の丸いのがお灸1つです。これを関元に3つ、三陰交は左右あるので片側3つずつなので左右合わせて6つ)
(※お灸をするタイミングはお風呂に入って寝るまでの間で行うのが理想です)
(※お灸を行うペースは週に2回~3回です。運動と同じでやり過ぎは、健康を損ねます)
ポイントとしては、お灸に火をつけて熱く感じたらすぐに取るです。熱い状態でお灸をそのままにしていると、熱し過ぎて陽気が体から外に抜けてしまいます。これだと陽気を増やすどころか減らしてしまいます。
燃え尽きないうちに取るのは勿体ないですが、あくまで温めるのが目的なので熱くなったらすぐに取るようにして下さい。
やり過ぎに注意
お灸にも方法ややり方は色々ありますが、体内の陽気を増やすポイントとなるのが『温める』です。
「早くよくなりたい」「早く改善したい」と考える方に多いのが「多くすれば効果がある」「熱くした方が効果がある」と思ってどんどんお灸をする方がいますが、やり過ぎは禁物です。
体を温めるために熱いお風呂に長く入っていると、汗が多く出て体温を下げてしまい逆効果を生みます。
お灸も同じでやり過ぎてしますと、熱を発散する状態になってしまい、陽気を増やすどころか減ってしまいます。
温めるためには適度が重要で、適度を続けることが一番の効果に繋がります。
何も熱さを感じない時はどうすれば良い?
中にはお灸を最後まで燃やしても熱いどころか温かいとも感じない方が居ます。これは体の陽気がかなり少なくなっている状態で、体が冷えているからです。
でも大丈夫。お灸を継続的に行っていれば徐々にですが、いつか温かく感じる様になって行きます。
そしてさらに続けていく事で熱く感じる様になっていきます。体質は簡単には変わりませんが、続けることで必ず変わっていきます。
時間は掛かりますが頑張って続ければ必ず体質は変わりますので、熱さを感じなくても根気良く続けてみて下さい。
温かく感じる頃には「そういえば最近体が軽い」と元気な状態を感じる様になっています。そして熱さを感じる様になった時には、更に元気な自分に気づけます。
自分でお灸して効果ある!?
ツボというのは点で存在するので、的の中心を当てるのは難しいです。ただ、中心をズレていたとしても90点80点の効果を生むことは出来ます。あとは、それを定期的に続けることで少しずつ陽気が増えていき、気付いたらいつの間にか元気な状態になっているというものです。
ツボの中心を得なくても効果は十分得られるので、ご自身で出来る方はぜひやってみて下さい。