ストレートネック

- update更新日 : 2022年04月27日
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ストレートネックって?

スマートフォンやパソコンを使う機会が多い方は首こりや肩こりなどの辛い症状に悩まされて、日々を過ごされていると思います。

その中で病院に行ったら、「ストレートネック」と診断される方も多いです。

本来、首の骨は前弯といって前側にカーブした形ですが、そのカーブが無くなり真っすぐになった状態の事をストレートネックと言います。

首の骨は前弯(カーブ)がクッションの役目になり、身体に負担が掛からない仕組みになっています。

首の骨がストレートネックになると、このクッション役の働きが無くなる為に体への負担が大きくなり首こりや肩こりの原因になると言われています。

ストレートネックが痛みの原因とは限らない!

ストレートネックと診断されると”首が真っすぐな状態”が気になりますが、生活を送る中で辛いのは首や肩の凝り・痛みです。

ですが、首の状態がストレートネックになっていても首肩が凝らずに痛みが出ない方もいます。

実はストレートネックとは骨格の状態であって、痛みを起こす原因とは限らないのです。

ストレートネックなど骨格の歪みは「筋肉の状態」により引き起こされるものです。

左右対称に有る同じ筋肉が、左右非対称に凝ったり、硬くなったりします。

その影響で骨格に歪みが生じるという事であり、歪みとは二次的に起こる体の状態に過ぎないのです。

「肩の高さが違う」「足の長さが違う」など私たち整体師が患者さんに伝えやすくする為に使う言葉であって、体の状態としては硬くなった筋肉が骨格を引っ張る事で肩の高さがズレたり、足の長さが違ってくるのです。

痛みや痺れの原因となるのも骨格の位置が変わった事で起こるので無く、筋肉が凝り固まって血流が悪くなったり神経が圧迫を受けて痛みに繋がる事の方が断然多いのです。

痛みから解放されるには!!

ヘルニアでも痛み痺れが無い人がいる!

異形の代表であるヘルニアですが、手術をしてレントゲンで見ると形状的に何の障害も無くなったのに、症状が変わらず、痛みや痺れが消えない方がいます。

一方で、ヘルニアが有る状態にも関わらず、痛み、痺れが無い方もいます。

この2つを証明する論文が無いのが残念ですが、整体師である私が思うには痛みや痺れを起こす原因となるのは形状的な変形で無く筋肉の状態だと思っています。

痛みの原因は2種類しかない!

痛みの原因は大きく分けて2つであり「炎症による熱の痛み」と「血流不全による冷えの痛み」による痛みです。

炎症による痛みは打撲・捻挫など腫れあがって熱を持つ痛みです。炎症とは部分的に血を集めて、体を修復しようとする体の反応であって本来は悪い事では無いのです。

ただ炎症がある間は痛みもあり、辛い状態が続いてしまうので、湿布などを使って炎症を抑えて痛みを軽減させる事も致し方ないかなというところです。

もう一つの冷えによる痛みですが、筋肉が凝り固まって硬くなると血管を圧迫して血流が悪くなります。

そうなると筋肉細胞や神経細胞の栄養となる酸素が運ばれずに、細胞は息苦しくなり痛みの原因となってしまいます。

ストレートネックで痛みを感じる方はこの「血流不全による冷えの痛み」が原因である事が多く、必ずしもストレートネックという形状によるものでは無いのです。

痛み、痺れを解消!

ストレートネックとは骨格の状態であって、これを治さなくても痛みや痺れから解放される状態は作れます。

痛み、痺れに対する多くの原因が「冷え」ですので、冷えを解消するように温める事で血流が良くなって痛み・痺れを解消する事ができます。

ただ筋肉の状態が常に凝り固まっていると温めていない時は血流が悪い状態に戻ってしまうので、筋肉の状態を改善しない限りは痛み・痺れを繰返してしまいます。

痛み・痺れから解放されて、毎日を軽い体で過ごすためにも筋肉を弛めて血流の良い状態を維持できるような体作りをお勧めします。