テニス肘

- update更新日 : 2022年04月27日
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テニスしていないのに”テニス肘”!?

テニスをしてないのに「テニス肘」と病院で診断を受けた方もいらっしゃるのではないでしょうか。テニス肘とは外側上顆炎といって、肘の外側が痛む状態です。もちろんテニスをする方に多く発症する症状なので、テニス肘と名前がついているのですが、意外にもテニスをされない方で診断される方も多くいらっしゃいます。

調理関係の仕事をされる方や卓球やバトミントンをされている方、釣りをされる方など腕を使う動作が多い方にみられる症状です。

テニス肘ってどんな状態!?

テニス肘とは、肘の外側が痛む症状です。(因みにですが、肘の内側が痛む状態を野球肘と言って、これまた野球をしていない方でも診断される事があります)

テニスのシングルバックハンドを打つときに、負担が掛かるのが肘の外側になります。この動作を繰り返す事で、肘の外側が炎症を起こして痛みに繋がります。調理の仕事をされる方の中でも給食センターなど一度に多くの料理を作る方など、肘に負担が掛かってテニス肘になる方もいらっしゃいます。

動きでいったら肘を伸ばす動作なので重い物を持つ作業を繰返すなど、肘を伸ばす時に力を入れる動作を繰り返すと肘の外側に負担が掛かって炎症を起こし、テニス肘と診断されるのです。

運動止めたら治るの!?

冷やしても安静にしても、痛みが無くならない…

テニス肘の痛みの原因は炎症です。炎症を抑える方法としては、「安静にして痛む動作を止める(運動を止める)」「氷などで冷やす」「シップを貼る」などありますが、テニス肘と診断された方は既にこれらの方法を行った上でまだ痛むのでは無いでしょうか。

炎症を抑えるために安静にしたり、冷やしたりするのは効果的です。ただ、痛み改善となる根本からの解消に繋がらず痛みが取れない状況が続いてしまう事もあり、何をしたら良いか分からず辛い日々が続くという方も多いです。

テニス肘の痛みから解放!!

炎症痛は痛みの原因となる炎症物質が痛い部分に溜まって熱を持つのが原因です。この炎症物質を排除しなければ炎症は収まりません。

その炎症物質を取り除く為にどうすればいいかというと、温める事が重要になってきます。ただ、肘を温めてはいけません。肘は炎症があり、その炎症の熱が痛みの原因です。痛みの原因である熱部を温めてさらに熱を加えると、熱が増し増しで痛みはもっと強くなってしまいます。

温めた方が良いのは痛みがある肘より先の手首です。肘に溜まっている熱を分散させるために手首を温めます。そうする事により、血流が良くなり肘に溜まっている炎症物質を送り出して排除していく事が出来るのです。

痛みを見て、身体を見ず…

痛い部分があると、どうにかしようと痛い部分だけあれこれ治療を行ったりしますが、身体は全て繋がっています。痛い部分以外にアプローチする事で、症状が改善する事は多々あります。

痛みは大変で人によっては仕事を辞めざるを得なかったり、スポーツ諦めなければならない状況もあるかもしれません。ただ、角度を変えて身体に向き合うことで退職や引退を免れる可能性も多くあると私は思います。

もし身体の痛みで大きな決断を下さないといけない場合は、その前に一度違う角度から身体を見る事をお勧めします。

もしかしたら最悪の決断をする事なく、素敵な生活を続けることに繋がるかもしれません。