なぜ今、不妊鍼灸が選ばれるのか!? ~妊娠までの道part2~

- update更新日 : 2022年04月27日
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はじめに

知っておくべき大切な数字

現在、日本において不妊治療(病院受診)を受けている方は約47万人おり、このうち体外受精で生まれた赤ちゃんの数は1.5%の1万7400人(2003年データ)です。また、不妊治療を受ける方の平均年齢が高いという事もありますが、自然妊娠より流産率が高いというデータもあります。

最初からマイナスな文言で申し訳ありませんが、不妊治療を受けるうえで知っておくべき大切な数字ですので最初に書かせて頂きました。

これらの数値はちょっと前のものでもあり日々進化している現在ですが、それでも最先端の生殖医療を受けたからといって、妊娠・出産までたどり着くのが簡単ではないのが現状です。

それでも未来は明るい

そんな中『不妊鍼灸』という分野が注目され求める方が多くなってきているのは、病院の最先端生殖医療以外の部分を補う分野であり、それで結果に結び着いたと言われる方が増えているからです。

データはあくまで数字であって確率的なものですが、その確率を上げるにはより良い生殖環境(お母さん、お父さんの身体精神状態)を作る事が大切です。

この生殖環境を良質なものにするのに鍼灸は特化したものであり、この部分を求められる方が多くなってきているのが、現在「不妊鍼灸」が注目を浴びている部分です。

病院の役割、鍼灸の役割

「病因にアプローチする医師」「免疫力にアプローチする鍼灸師」

病院での治療は、菌やウイルスが病気の原因で、それに対して薬や手術で排除するのが目的というものです。

それに対して鍼灸は、身体のエネルギーが弱る事で病気が起こるという考えで、身体のエネルギーを上げる施術により治癒力が上がり病気に負けない状態になるというものです。

鍼灸(東洋医学)は原始的な施術とも捉えられますが、身体の根本的な部分を改善する効果が有ります。医療(西洋医学)がどんなに進化しても100%治せるものでは無く苦手な分野があり、そこを補えるのが鍼灸であり東洋医学だと私は思っています。

鍼灸だから出来る事

病院で行う不妊治療は、薬でホルモンをコントロールして子宮や卵巣に働きかけたり、卵子や精子を移植するなど細胞レベルでアプローチするまさに「高度生殖医療」です。

一方鍼灸施術は体調を整える事で受精しやすい体内環境を作るのを目的としたものです。

  • 生理痛が有るより無い方が良い。
  • 睡眠が取れないより取れる方が良い。
  • 冷えているより温かい方が良い。
  • お通じが悪いより良い方が良い。
  • 呼吸が浅いより深い方が良い。
  • 姿勢が悪いより良い方が良い。

鍼灸はこれら問題を改善して体力の底上げ、回復力の底上げをして『元気』な身体状態にするのが得意な技術です。

要するに、高度生殖医療に比べ「妊娠」というものを大きな枠で捉え、身体を元気な状態にする事で間接的に卵巣・子宮や精巣などの臓器状態、卵子や精子などの細胞状態を良質なものに変えていくものです。

妊娠力の土台となる身体状態はどうあるべきか!?

生理痛が有る状態や生理周期不安定な状態は、生殖器が活発で良い状態では無いからこそ起こる症状です。この様な状態(体調)のまま高度生殖医療を受けても、生殖器が本来の能力を発揮できないので妊娠の可能性を下げ兼ねません。

妊娠力が有る代表として子だくさんのお母さんがいらっしゃいます。子だくさんのお母さん方は皆さん元気です。子供を授かる為には、母体が元気な方が有利です。(もちろん父体も)

普段の生活で何か気になる症状があってもそれを改善して良い身体状態を作っておけば、着床など体の変化が起きてもそれを乗り越えられ、安心して妊娠・出産に進んで行けると思います。

不妊鍼灸の可能性

不妊に繋がる不安要素として「多嚢胞性卵巣症候群」など細胞レベル、臓器レベルで原因が分かっているものもあります。

ですが、これはあくまで不妊の可能性を高めている一因でしかありません。

「卵巣が…」「卵管が…」など妊娠に対して不安要素をお持ちの方もいらっしゃいますが、そんな方で妊娠出産している方もいます。

不妊鍼灸は多くの方が効果を感じて成果にも繋がっています。その効果としてまず体感いただけるのが、睡眠・冷え・呼吸・便通などの変化であり、生理痛や生理不順の変化です。この様な症状が変わる事で、身体が元気になり妊娠しやすい身体へと変化していきます。

もし、不妊治療に前向きになれない方がいましたら、ご自身の体調を改善していく事で少しずつ前向きに取り組んでいけるかもしれません。鍼灸はそんな可能性も秘めているものです。

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・不妊鍼灸について