安眠ストレッチ

寝てるけど、眠れていない…
世界の睡眠満足度を調べた中で13か国中、日本人は最下位。
夜中に目が覚める回数が平均1.8回、目覚ましアラームを鳴らす回数は平均1.7回という回答結果から見ても、日本人は眠りが浅くて目覚めが悪い結果となっています。
一方で多くの方が「良質な睡眠」は以下の様なメリットがあると認識しています。
- 「肉体的な健康をもたらす」(87%)
- 「精神的な幸福をもたらす」(86%)
- 「記憶力向上」(61 %)
- 「心の安定」(84%)
- 「生産性向上」(75%)
睡眠が大切なのは分かっているけど、実際は良質な睡眠が取れていないと感じている日本人が多いという事です。皆さんの睡眠はいかがでしょうか。
睡眠の質を下げる原因
睡眠を阻害する原因として「寝る前までスマホや本を見ている」「カフェインの取り過ぎ」「無呼吸症候群」などもありますが、整体師の私からしたらもっと根本的な原因で良質な睡眠が取れない方が多いと感じています。
寝る時にリラックス出来ていない!
私が受けるよく質問で「布団は柔らかいのと硬いのどちらがいいですか?」「枕の高さはどの高さが良いですか?」「マットレスは必要ですか?」などがあります。
その様な方々の身体を寝た状態で触ると、全身ガチガチに固まっています。身体の力を抜ける寝た姿勢になってもリラックス出来ていないのです。
この様なガチガチの身体では、いくら寝具を良質なものに変えたとしても安眠・熟睡は出来ないのです。
身体の歪みが“力み”を生んでいる
身体の歪みがあるとそれを支える為に、筋肉がガチガチに固まってしまいます。この歪み状態が慢性化して当たり前の状態になってしまうと、リラックス出来るはずの寝る体勢になってもガチガチに固まった筋肉は弛んでいかないのです。
安眠ストレッチ
歪みを整えない限り“安眠体質”を作るのは難しいですが、身体が歪んでいる方ほど忙しくて治療院に通うのが難しいと思います。そんな方に、寝る前に行う事で睡眠の質が上がる「安眠ストレッチ」をお伝えします。
安眠ストレッチのやり方(静的ストレッチ)①
- 写真のように両手を組んで頭の後ろに当てます
- 両手を前に押すように力を入れます
- 2と同じタイミングで頭を後ろに押します
- おしくらまんじゅうのように手と頭で押し合う感じです(10秒ほど)
- 頭が前や後ろに動かなくてOKです
安眠ストレッチのやり方(静的ストレッチ)②
- 写真のように仰向けに寝て腰の下に枕など、ちょっと分厚いものを置きます
- 安眠ストレッチ①と同じ原理で、腰で枕を押す様なイメージで力を入れます
- 動かなくて良いので、10秒ほど続けます
やり方は簡単ですが、出来ているかどうかが分かりにくいと思います。ですがストレッチを行った後はスッキリして軽くなるのを感じます。出来ているかどうかはこの「スッキリ感」があるかどうかを目安にしてください。
静的ストレッチのメカニズム
これは静的ストレッチといって、筋肉を抑え込む「自原抑制」という機能を解放するというものです。ちょっと専門的になりますが、筋肉は伸びきって使い物にならない状態を防ぐために、ある程度伸びる同時に縮むようにも働くのです。(子供が暴走しないように、叱る親みたいな役目をする機能です)
この機能があるから肘や膝などの関節は90度以上伸びきる事がないのです。筋肉も制御する機能がないと、身体は壊れちゃいますから…。
まず睡眠
健康のため、美容のためと高級サプリやジム通いなど色々なスクールに通っている方もいるとは思いますが、健康・美容の基はなんといっても「睡眠」です。
サプリを飲まなかったり、ジム通いをしなくても健康な人はいますが、睡眠不足で健康な状態を維持できる方は居ません。
忙しくて睡眠時間を長く取るのが難しい方も居ると思いますが、その様な方は睡眠の質を上げる為にも「安眠ストレッチ」を試してみてください。