ヘルニア手術、男性患者が圧倒的に多い理由

ヘルニア手術は男性の方が約2倍
椎間板ヘルニアの手術を受けた割合を男女比で見た場合、男性側の方が約2倍と圧倒的に多い数となっています。
この男女比に関して整体師として思うところがあります。
我慢強いがために…
男性は体力に自信がある…
力仕事、肉体労働のお仕事をされているのが男性が多いというのも一つあると思います。毎日重い物を持つことで腰への負担が掛かり、腰を痛める原因にもなるからです。
ですが、私が思う理由は他にあります。当院に来院される方を男女分けてみると、男性側の方が我慢強く痛みを我慢する傾向にあるという事です。
男性は女性に比べて体力や身体に自信がある方が多いです。スポーツをされていた方など特に体力に自信がある為、少々の痛みなどは我慢して過ごす傾向にあります。
そのため、痛い場所がどんどん増えて肉体的に拗らせ(こじらせ)た状態となっていきます。拗らせた状態になっても、シップを貼ったりコルセットをして痛みを誤魔化す事で生活や仕事が出来るので、痛みの治療をする事なく過ごしていきます。
そうこうして過ごしていると、身体の感覚が鈍くなって痛みを感じない状態になって行きます。痛みを感じないと「治った!」と勘違いして、そのまま無理を重ねてしまいます。
この様な事を繰返していると、最終的に身体を動かせない状態にまでなってしまうのです。
その一つの症状がヘルニアだったり、座るのが痛い、立つのも痛い、寝る事すら痛いとなってどうしようも無くなってしまうのです。
痛みは身体のサイン
身体の痛みは「これ以上無理しないで下さい」というサインで、一症状に過ぎません。体の状態と痛みは必ず一致するものでは無いので、痛みが無くとも身体状態が悪いという事は意外に多くあります。
その様な状態は特に男性に多いと、来院される方をみて私は感じる部分です。
我慢強い事はいい事ですが、体に関して言えば我慢だけでなくメンテナンスとして身体のお手入れをする事は重要です。
車もメンテナンス無しでは長く持ちません。身体も何十年もメンテナンス無しで過ごしたら、ガタ(痛み)も来ます。
身体は壊れても取り換え出来ません。ですので痛みを感じたら我慢するのではなく、その都度手入れをして、いつまでも丈夫で頑丈な身体のまま過ごして頂きたいものです。