長く座ることによる胃の疲れ

疲労と内臓の関係
エネルギー消耗で内臓が弱る!?
東洋医学には五行といって『肝気(かんき)』『心気(しんき)』『脾気(ひき)』『肺気(はいき)』『腎気(じんき)』という5つのエネルギーバランスが整っている状態が健康とされています
ですが私たちが毎日している仕事や生活習慣によって、5つあるエネルギーのうちどれかを偏って消耗してしまいその延長で内臓を疲れさせてしまうこともあるのです。
- 『肝気』(肝臓)・・・長く歩くことで消耗
- 『心気』(心臓)・・・目を使いすぎる事で消耗
- 『脾気』(胃)・・・長く座り続ける事で消耗
- 『肺気』(肺)・・・長く寝ている事で消耗
- 『腎気』(腎臓)・・・長く立っている事で消耗
という具合です。
このうち今回は長く座る事で消耗する『脾気』について書いていきます。
『脾気』
『脾気』の消耗は胃の疲れを生む
長く座る事で消耗するのが、脾臓の脾に気と書いて『脾気(ひき)』というエネルギーです。
脾臓は血を貯めたり免疫に役立つ内臓ですが、東洋医学でいう『脾気(ひき)』とは胃など消化器の活動に役立つエネルギーです。
ですので長時間座るデスクワークなどのお仕事をされている方は東洋医学的な見方をすると胃のエネルギーである『脾気』を消耗しやすく、胃の疲れを招きやすいとされています。
デスクワークなど長時間座る仕事をしている方で、胃の調子が中々改善しないという方は、もしかしたら『脾気』エネルギーの減少が原因かもしれません。
『脾気』の養生運動
長時間座る事で『脾気』を消耗し、消化器の不調がある方にお勧めなのは「腹筋」です。
長く座る事で体を巡っている『脾気』の循環が滞ってしまうのが良くないのですが、長時間座っていると徐々に前屈みになりお腹を圧迫していくのが『脾気』の循環をさらに滞らせてしまうのです。
腹筋運動を行うことで胃やお腹を通る『脾気』の巡りが良くなります!
消化器のエネルギーとなる『脾気』の巡りがよければ、胃の調子も自然と上がります。
デスクワークなど長時間座って仕事をしている方で、ずっと胃の調子が悪いと感じている方はぜひ腹筋運動継続してみて下さい。
『脾気』の巡りが良くなれば胃も元気になってきます。