長立ちによる内臓負担

ブログ、『長く座ることによる胃の疲れ』において「疲労と内臓」の関係を説明しました。
前回はデスクワークのお仕事をされている方など、長く座る方が痛めやすい内臓について書きましたが、今回は「長く立っている」ことで痛めやすい内臓について書いていきます。
長く立つ事で弱る腎臓
東洋医学で大切にされている5つのエネルギー「五気(ごき)」は下記の5つです。
- 『肝気』(肝臓)・・・長く歩くことで消耗
- 『心気』(心臓)・・・目を使いすぎる事で消耗
- 『脾気』(胃)・・・長く座り続ける事で消耗
- 『肺気』(肺)・・・長く寝ている事で消耗
- 『腎気』(腎臓)・・・長く立っている事で消耗
この中で長く立っている事で消耗してしまうエネルギーが腎臓の「腎」に「気」と書いて「腎気(じんき)」です。
この腎気は腎臓が働くうえで必要なエネルギーですが、理・美容師や調理師など長く立つ仕事をされている方などが消耗しやすいエネルギーです。
この腎気エネルギーは腎臓もですが足にもエネルギーを送っていおり、“筋肉動作が無く筋肉疲労が溜まる”立ちっぱなしの状態だと腎気エネルギーを激しく消耗してしまうのです。
ですので立ち時間の長い仕事をされている方で、泌尿器の調子が悪い方や腰痛がきつい方などに大切なのは足のケアをする事です。
腎気エネルギーを補うケア
立ちっぱなしで腎気エネルギーを消耗する方にとって大切なのは足のケアですが、腎気エネルギーを補うのには温める事も大切で、湯船につかりながら足の内側を下から上に流すようなマッサージが効果的です。
(腎気は足内側の下から上への向かって流れているので、下から上にマッサージすると効果的です)
それに加えて入浴後に足の内側を伸ばすストレッチをする事で、より効果的に腎気エネルギーを補う事ができます。
体の不調があったとしても仕事を簡単に辞めるのは難しかったりします。立ち仕事で足腰や泌尿器系の不調があったりする方は、入浴マッサージと内ももストレッチを毎日1分づつやってみてください。
すぐに効果が出るものではありませんが、継続していく中で仕事疲れが無くなったり、より快適に仕事を続けられるようになっていきます。
気になる方はぜひやってみてください。